高温時の流動性を利用して流し込み、一般にローラ転圧を行わない加熱混合物で、不透水性で防水効果が大きくたわみ追従性に優れているため、鋼床版舗装などの橋面舗装に用いられます。
コンクリート舗装の表面の骨材を露出させる表面処理工法です。一般的なコンクリート舗装に比べ、すべり抵抗性が確保でき、小粒径粗骨材を使用することにより騒音低減効果が期待できます。
表層または表・基層にアスファルト混合物を用い、その直下の層に普通コンクリート、連続鉄筋コンクリート、転圧コンクリート等の剛性の高い版を用いた舗装です。この舗装はコンクリート舗装のもつ構造的な耐久性とアスファルト舗装のもつ良好な走行性と維持修繕の容易さを併せもつ舗装です。
ゴムブロックを使用した弾性舗装であり、透水機能を有することから水たまりができにくく、歩行者が安心して歩行できる舗装です。現場施工のゴムチップ舗装に比べ施工性が良く品質管理が容易になります。
アスファルトモルタルで粗骨材間隔を充填した、不連続粒度のアスファルト混合物(Stone Matrix Asphalt =SMA)を使用した舗装です。通常のアスファルト舗装に比べ塑性変形抵抗性・摩耗抵抗性および水密性に優れています。
ポーラスアスファルト舗装とポーラスアスファルト混合物層の下部の遮水機能層同時に構築する舗装です。遮水機能層により基層を雨水から保護することで、基層の剥離による舗装破損を抑制します。
表層、基層、路盤等に透水性を有した材料を用いて、雨水を路盤以下へ浸透させる機能をもつ、車道対応の舗装です。雨水の処理方法で、雨水を路床に浸透させる構造(路床浸透型)と雨水流出を遅延させる構造(一時貯留型)に大別できます。
舗装表面に遮熱性材料を塗布/充填した舗装です。遮熱性材料が赤外線を反射するため、一般の密粒度アスファルト舗装に比べて夏の路面温度を10℃以上低減でき、ヒートアイランド対策に有効ともいわれています。なお、排水性舗装に適用した場合には、路面温度の低減効果に加え、排水機能や騒音低減効果との両立も可能です。
コンクリート敷均し後、表面に真空マット等を設置して真空ポンプコンクリート面とマットの間を真空状態にし、コンクリート中の余剰水を吸い取るとともに大きな圧力で締固養生するコンクリート舗装です。
エポキシ樹脂やウレタン樹脂などをバインダとして、硅砂、着色磁器質骨材、自然石、球状セラミック等を骨材としたモルタル状混合物を敷設した舗装です。主に、歩道や園路、広場の景観材料として利用されます。
オーバーレイ等の補修工事において、既設舗装とオーバーレイ層との間に、応力の伝達を緩和する層(じょく層)を設ける工法です。このじょく層により、リフレクションクラックの発生を抑制あるいは遅延することができます。
コンクリートの供給、締固め、成型などの機能を兼ね備えた1台の施工機械を使用し、型枠を設置しないで同一断面の連続したコンクリート構造物やコンクリート舗装版を構築するコンクリート連続打設工法です。機械施工で施工速度が速く、省力化・工期短縮などが可能となります。
大きな粗骨材を使用したギャップ粒度の骨材配合に低針入度のアスファルトあるいは改質アスファルトを使用したアスファルト混合物です。一般の密粒度アスファルト混合物に比べて、緻密で耐久性に富んでおり、クローラ走行路など特殊な路面に適用します。
最大粒径が大きな粗骨材を使用し良好な骨材のかみ合わせを有するアスファルト混合物です。一般的な密粒度アスファルト混合物に比べ、塑性変形抵抗性および摩耗抵抗性に優れています。
天然材料の土あるいは砂等と、それらを結合させるセメント、アスファルト、石灰あるいは樹脂等を混合した層で構成された舗装です。通常のアスファルト舗装に比べ、適度な弾力性、衝撃吸収性、保水性等の機能に優れます。
単位水量の少ない硬練りコンクリートを、通常のアスファルト舗装と同等の機械で施工でき、通常のコンクリート舗装に比べて、簡便な施工、工期の短縮、早期の交通開放が可能です。
あらかじめ工場で作製しておいたプレキャストコンクリート版を、路盤またはアスファルト舗装の基盤に敷設し、基盤とRC版の間隙にグラウト材を注入して仕上げるコンクリート舗装です。
ポーラスアスファルト混合物の空隙に吸水・保水性を有するグラウトを注入、充填させたもので、舗装体内に保水させた水分が蒸発する際の気化熱によって、路面温度の上昇を抑制する機能を有する舗装です。一般の舗装に比べ日中で10~20度程度路面温度が低下し、ヒートアイランド対策が有効です。
流動や摩耗によるわだち掘れなどで補修が必要となった既設アスファルト舗装の表層の加熱、かきほぐしを行い、必要に応じて新規アスファルト混合物や再生用添加剤を加えて表層を再生する工法です。