舗装技術の現状と未来に向けて(2020.9)
近年,人口の減少に伴う社会インフラストラクチャーの選択やコスト縮減,品質や安全の確 保,環境の保全などの観点が求められている中で,生産性の向上や働き方改革が課題に掲げ
られ,i-Construction の導入,各種舗装用材料,情報化施工を含む測定技術,非破壊試験装 置,人工知能(AI:Artificial
Intelligence)を活用した画像処理や分析技術など広い分野で開 発が進められている. また,中温化技術や環境舗装のような環境負荷軽減に繋がる技術開発や情報化施工(ICT)
のように,従来とは異なる通信分野における技術が担い手の確保に繋がる魅力ある舗装技術 になりうることも期待できる. そこで,各種技術開発に関わる情報が発信されている中で,新技術や新工法の市場性(ニ
ーズやシーズ)に関わる情報,発注者の要求(リクワイヤメント)を的確に把握し,各企業が舗装 技術・工法の開発に取り組むきっかけ作りあるいは舗装技術の進展をまとめ,2030
年までの技 術開発に向けた方向性をまとめることになった.この書籍が皆様の未来に向けた技術に関する バイブルとなることを期待しています.